- \どんなもの?/香道について 2023年06月21日
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皆さんいかがお過ごしでしょうか? honoです!
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茶道や華道があるように、お香にも「香道」というのがあります。ぜひそれについて深く知り、興味を持っていただけると幸いです🌸【香道とは】
香道とは、東南アジアで産出される天然香木である沈香の香りを楽しむ日本独自の芸道です。
礼儀作法などの多い世界のため、上達に従い古典文学や書道の素養も求められます。
香道では香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」と表現します。
沈香の香りを聞き鑑賞する「聞香」と、香りを聞き分ける「組香」の2つが香道の要素です。【香道の歴史】
『日本書紀』によれば、推古天皇3年(595年)の時、淡路島に香木が流れ着いたそうです。
日本で香木が使われだしたのは奈良時代からで大きな寺院である東大寺や法隆寺などでは盛んに使われていました。
日本への仏教伝来のはっきりした年次については、まだはっきりしていません。
552年と538年の2つの説があります。
現在、538年が有力とされていますが、この時以前にすでに私的な信仰として日本に入ってきたといわれています。
香木は仏教とともに日本に伝えられ、仏教とともに広まりました。
平安時代になると、仏教の儀式から離れて香りを楽しむようになりました。
最初は貴族に、鎌倉時代には武士に広まりました。
そして武士に好まれた禅宗の教えが香道に加わります。
その後、室町時代になると当時の上流階級の芸道として発展していきました。
そこでは、貴重な沈香を研ぎ澄まされた感性で生産地を判別するという独自の世界を築いてきました。
この頃から香木の分類法である「六国五味」なども体系化されていきます。【香道の流派】
香道では現在、 主に2つの流派があります。
御家流と志野流です。
いずれも室町時代の三條西実隆が作った流派ですが、途中から大きく2つの流派に分かれました。
前者が貴族や公家の流派、後者は武家の流派です。
どちらもそれぞれ礼儀作法が定められていますが、主に前者は基本は香りを楽しみ、心の余裕を得ることを目的としているのに対し、後者の基本は精神修行で、心の鍛錬を図ることを目的としています。【香道がポピュラーではない理由】
香道は茶道や華道と同じ頃に発祥しましたが、茶道や華道ほどポピュラーになっていません。
香道はポピュラーになる道を選択しなかったので、このようになったといわれています。
具体的には、多くの弟子や門人を受け入れませんでした。
その理由は、香木の供給が追いつかなかったからです。茶道でしたら毎年お茶が収穫されます。
華道ならほぼいつでも花を調達することができます。
ところが、香道では何千年も前に生成された沈香や伽羅を扱うため、沈香や伽羅は大量生産することはできません。
採取されたら、それで終わりです。
そのため、香道は茶道や華道ほどポピュラーな存在ではなくなったのです。・
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いかがでしたでしょうか?
香道に興味を持ったという方は是非専門用語や香道の楽しみ方を知り、試してみてはいかがでしょうか。
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