- \時代別/平安時代〜室町時代のお香って知っていますか??後編 2023年06月20日
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皆さんいかがお過ごしでしょうか? honoです!
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前回に引き続き平安時代のお香についてご紹介いたします!
【言葉に香りを添えて送る】
当時の貴族は異性と手紙をやりとりする際に、香りを焚きしめて送っていたといいます。
受け取った相手は、和歌や文字の美しさ、焚きしめられた香りの奥ゆかしさなどから相手を思ったそうです。
香りを送る——。文字に香りを添えることで、言葉がより立体的に相手に伝わる気がします。
特別な相手に手紙を送る折に、また年賀の挨拶に、ふと文香を添えてもいいかもしれません。
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【季節の変わり目に、衣類を守る】
虫を除ける効果のある素材を使い、昔と変わらない製法で作られているのが虫よけ香です。
フタバガキ科の常緑高木から採取される無色透明の結晶が龍脳と呼ばれていますが、単体ではなかなかパンチのある香りです。しかし他の香りに少量組み合わせるとカドがとれて、一気に香りを引き立てる存在になるんですよ。
虫除けの効果があるので、昔から『虫よけ香』や『衣香(ころもこう)』をたんすに入れるなどして使われていました。
衣服を守るとともに、来年たんすから夏服を出すときにふと香りが開けば、平成の次、「最初の夏」の気分をより高めてくれるかもしれません☺️
【鎌倉時代】
鎌倉新仏教といわれる、現代まで続く仏教の宗派が出そろいました。刻んだ香料をつまんで仏前の香炉にいれるという今の焼香のやり方は、この時代に禅宗を通じて広まったと言われています。
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その禅宗の影響もあり、武士たちの間に香の世界が広がっていくのですが、それは練香ではありません。高価な香原料を手間ひまかけて作るような貴族文化よりも、沈香だけを薫く【一木の香り】が武士の気風にあっていたようです。これが後に香道へとつながっていきます。
【鎌倉時代に流行したお香】
室町時代
8代将軍・義政の時代、文芸・芸術・建築など多くの文化にお金がつぎ込まれ、それぞれが大いに発展しました。
その中でお香も新しい発展を迎えます。
鎌倉時代の末から室町時代の中期にかけて、香木の香りを聞き分ける【闘香(とうこう)】という遊びが公家・武家・裕福な民衆の間で流行していました。この後、香道でお馴染みの【聞香(もんこう)】や【組香(くみこう)】の下地になっていきます。
後期になると現在の香道に深く関わる人物、三条西実隆そして志野宗信が登場。
現在の香道の様式を整えたとされる二人です。それぞれが始祖とされる香道の流派が2大流派【御家流(おいえりゅう)】【志野流】として広く知られています。
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いかがでしたでしょうか?
こんなに古くからお香は親しまれているんですよ。
お香の歴史を知りもっとお香に興味を持った方もいるかと思います。
次に焚くときには、いつもと違ったお香の感じ方ができるまもしれません。
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自分に合ったお好みの香りが見つかるかもしれません!
是非一度ご覧くださいませ🌿