- \なぜこういうの?/香りを『聞く』 2023年06月20日
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皆さんいかがお過ごしでしょうか? honoです!
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「お香を聞く」という言葉、耳にしたことはありますか?思いがけない素敵な思いが込められているので、ぜひ知っておくと心が温かくなりますよ🤲🏻
.「香木の香りを聞く」
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聞香とは、文字どおり、香炉から「香りを聞く」ということであり、嗅ぐのとは異なり、心を傾けて香りを聞く、心の中でその香りをゆっくり味わうという意味です。
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「香りを聞く」の意味
「香り」と「聞く」の取り合わせは、ちょっと意外かもしれません。一般的に、香りを感じ取るのは「鼻」であり、その働きを「嗅ぐ」といい、「耳」で音や声を感知することを「聞く」というからです。
しかし、「聞く」の意味はそれだけではありません。
「香りを聞く」とは、「においを嗅ぐ」という意味にもなります。
「日本のにおい事情と、香りの働き」
日々の暮らしには、さまざまなにおいが漂っています。
コーヒーの香りや花の匂いに心安らぎ、ご近所トラブルになりかねない悪臭に眉をひそめているのではないでしょうか。
では、あらゆるにおいを「聞く」と表現するかというと、それはちょっと違うようです。
日本の伝統文化「香道」
「香りを聞く」に違和感を覚えなかったとしたら、香(こう)をたしなむ方かもしれません。
日本の伝統文化である「香道」とは、香木の香りを鑑賞する芸道です。
長い歴史のなかで磨かれてきた香道では、香りは嗅ぐのではなく、聞くもの。
じっくりと香りを味わい、その香が伝えるものを心で聞き取るということから、「香を聞く」というのだそうです。
香の歴史を知ると、「香りを聞く」には、「においを嗅ぐ」よりも雅な趣が感じられますね😉
「聞香」
聞香(もんこう)とは、香道の作法にしたがって香を聞くこと。
香木を薫いた香炉を両手に持ち、その指の間に鼻を近づけて、香りを味わいます。
香木とは、香りの良い木のことです。
香の世界では、沈香(じんこう)、その優良品である伽羅(きゃら)、白檀(びゃくだん)の3種です。
直に火をつけず、炭で温めた灰にのせて間接的に熱を加えて、香りを立たせます。いまは香道具セットや電子香炉があるので、自宅で気軽に挑戦してみましょう。
「空焚」
空薫(そらだき)とは、部屋に香りを漂わせること。
香炉の灰を炭で温め、熱くなったら香木や練香を置いて、香りが広がるのを待ちます。
この方法で、平安時代の貴族たちは、部屋や衣裳に香を薫き染めたのだとか。
これは、そのまま現代に暮らしにも取り入れられそうです。家の顔ともいえる玄関、くつろぎたいリビングや寝室、においの気になるトイレなどに、空薫はいかがでしょう。
空薫よりも気軽に楽しむなら、線香がおすすめ。それは仏事に使うものと思いがちですが、そんなことはありません。スティック状の香を線香といい、香りを楽しむものでもあるのです。
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香りを聞くとは、ただ匂いを嗅ぐことではありません。
それは、心を傾けてじっくりと香を味わうこと。
心地よい香りには、心と体を癒す効果があるといわれます。ストレスの少なくない現代だから、暮らしのなかに香りを聞くひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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是非一度ご覧くださいませ🌿