- \6月の神社の行事/ 2023年06月26日
-
皆さんいかがお過ごしでしょうか? honoです!
.
今回は6月の神社の代表的な行事をご紹介します✨『夏越の祓「茅の輪くぐり」』
6月下旬に神社で大きな茅の輪を見かけたことはありませんか?
「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、別名「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」、「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」といいますが、いったい何をするのでしょう?
由来・意味や、茅の輪のくぐり方、形代、期間限定の御朱印、水無月という和菓子を食べる風習、俳句・季語など夏越の祓の楽しみ方をご紹介します。
・
・
・
◯夏越の祓とは? 別名「茅の輪くぐり」「夏越大祓」
「夏越の祓」とは、6月末(6月30日)に行う祓の行事で、神社の境内につくられた茅の輪をくぐって罪や穢れを落とすため、「茅の輪くぐり」
とも呼ばれています。茅の輪とは、茅(ちがや)という草で編んだ輪のことです。 日々生活していると、さまざまな罪や穢れが生じると考えられてきました。そこで、茅の輪や形代(かたしろ)などで罪や穢れを祓う大祓(おおはらえ)を行うようになりました。6月末に行われるものが「夏越の祓(夏越大祓)」で、12月末に行うものを「年越の祓(年越大祓)」といいます。
つまり、夏越の祓は今年前半の穢れを祓って無事に過ごせたことに感謝し、後半も元気に過ごせるよう祈る行事です。 全国各地の神社で行われており、基本的にはどこでも、どなたでもできます。昔から夏の風物詩になっているため、茅の輪をみると、今年も半分過ぎるのか……と感じ方も多いでしょう。 夜店が出て賑わうところもあり、夏祭りのひとつとして楽しみにしている方もいます🥰 ・
・
◯夏越の祓に行う茅の輪くぐりの由来・意味
茅の輪くぐりは、日本神話に基づいているといわれています。
昔、一人の旅人が現れ、ある兄弟に一夜の宿を乞いました。
弟は裕福であるにもかかわらず旅人を冷たく断りましたが、兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は貧しいながらも手厚く旅人をもてなしました。
実はこの旅人は武塔神であり、蘇民将来へ災厄を祓う茅の輪を授けました。蘇民将来は、武塔神の教えに従い茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。 この話に基づき、茅の輪くぐりをしたり、家の玄関に蘇民将来のおふだをつけたりするようになりました。 ・
・
◯夏越の祓に「形代」で厄払いをすることも
夏越の祓では、茅の輪のほかに「形代(かたしろ)」
による祓を行うところもあります。形代とは、人の形をした「人形(ひとがた)」「人形代(ひとかたしろ)」に自分の罪や穢れ、災いなどを移し、祓い清めて川や海に流したり、お焚きあげをしたりする神事です。紙製の人形が多いのですが、藁などの人形を用いるところもあります。 夏越の祓に食べる習慣がある「水無月」
この時期に食べる習慣のある和菓子が「水無月(みなづき)」です。
かつて、旧暦6月1日は「氷の節句」といわれ、御所では氷室の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払うという習慣がありました。しかし、その時代の氷はとても高価なもの。氷が手に入らない庶民は、三角形の白のういろうを氷片に見立て、「まめ=魔滅」の魔除けの意味を表す小豆を上にのせた和菓子「水無月」を口にして暑気払いしていたそうです。・・・いかがでしたか?「夏越の祓」の神事、それにまつわる食べ物などをご紹介しました。本格的な夏を前に神社に詣でて心を整え、食べ物で元気を養う節目の催し。
今年の6月30日は、お近くの神社で茅の輪くぐりを体験ししたり、水無月を味わってみてはいかがでしょうか?・・・